昨年末の学長選考委員会で選任され、生まれ故郷やんばる唯一の大学で、今春からかじ取りを務める。

名桜大学第5代学長に選ばれた山里勝己さん

 恩師の瀬名波榮喜・現学長に呼ばれ、昨年4月、副学長に就任。今回「ぜひ古里に貢献してくれ」とバトンを託され「重圧もあるがこの大学を選び、来てくれた学生に満足感を与えたい。意識を高め、個性ある大学を創りたい」と期待を込める。

 専門は米文学。ハワイ大学への留学で足元を見つめる大切さ、国際的な人材育成の重要さを痛感した。「県外、国外に出た人は感じると思うが、実はみんな、自分の古里のことをよく知らない」。大学では、地域密着・地域貢献を柱に掲げ、国際水準を満たすグローバルな人材育成を目指す。

 手掛けたいことは多い。教養から専門課程まで4年通した英語での授業だ。英語コミュニケーション能力を高める一方で「正しい日本語でリポートや論文を書く力も大切」と強調、今いる講師、教授陣を活用し「いかに面白く、分かりやすく、味わい深い大学を目指すか」を模索する。

 本部町出身。教育、研究者の傍ら、短編小説を書く作家としての一面も。「でも教育・研究する頭と、物語を書く頭は別物。入り込むと抜けられないから、もう20年くらい遠ざかっているな」。書くのは好きなんだけどと言いつつ、当面は断筆生活が続きそうだ。週末だけ帰る南城市の自宅で妻マリーさんと愛犬が待つ。64歳。(儀間多美子)