「私もサンオイルを塗って日光浴をしたぐらい、いい天気がありましたね」。仕事始めの6日、県庁で職員への年頭あいさつの後、車いすから立ち上がり、記者団の取材に応じた仲井真弘多知事。昨年末の首相官邸での知事の発言を受け正月の感想を聞いた質問には、基地問題や経済振興で展望が見込めるとして「いい正月を迎えた」と顔をほころばせた。

 一方で、政府が約束したとする普天間飛行場の5年以内運用停止の実現性を問われた知事は、記者の質問を遮るように「説得力が薄いという批判には、断固として私は反論する」と語気を強めた。「県外」を訴えていた選挙公約との整合性について「私のこれまで申し上げてきたことと、ぴったり一致する」と強調。

 また「任期満了まで働くのは当然のこと」と辞職の可能性を否定した。任期満了まで1年を切ったことについての質問に「まだ決めてない」。直接、問われていない3選出馬にまで含みを残し、県政運営に強い自信をみなぎらせた。

抗議の市民と顔合わせず
仕事始め 2時間早く登庁

 埋め立て承認後初めて登庁した仲井真弘多知事は6日、普段より2時間ほど早い午前7時すぎ、執務室に入った。「体調や警備上の理由」から正面玄関ではなく、地下駐車場で車から降りた。玄関には午前7時半ごろから抗議の市民約10人が集まったが、顔を合わせることはなかった。

 市民らは「即刻辞任」を求めるプラカードを掲げた。年末年始の6日間、知事公舎前でも抗議したうるま市の伊波義安さん(72)は「年を越しても、公約違反への怒りは増すばかり。知事の資格はない」。

 沖縄平和運動センターの山城博治議長は周辺で街宣車のマイクを握り、「年始のあいさつなどいらない。『政権の応援団』は県庁を去り、永田町に行くべきだ」と批判した。

 県庁1階や知事室のある6階では、職員や警察官20人以上が警戒に当たった。正面入り口は4カ所のうち2カ所が閉鎖された。市民の出入りを規制することについて、管財課は「執務に影響が出ると困るので、最低限の必要な警備をした」と説明した。市民は7日も県庁で抗議を続ける予定。基地の県内移設に反対する県民会議も7日午後0時15分から、県庁前県民広場で抗議集会を開く。