トゥンテントゥンテン-。6日にあった県立高校の始業式。体育館には三線の音が響き、鮮やかな琉装に身を包んだ生徒が、ゆっくりと扇子をひるがえして舞うと大きな拍手がわいた。高校生が琉舞を披露することで、新学期の始まりを華やかにし、伝統の継承にも一役買う新たな試みが始まっている。(與那覇里子、西江千尋)

始業式の幕開けで「かぎやで風」を踊る那覇商業の生徒と教員=6日、同校体育館

「三線の花」に乗せて、軽快な舞を見せる生徒ら=6日、県立豊見城高校

始業式の幕開けで「かぎやで風」を踊る那覇商業の生徒と教員=6日、同校体育館 「三線の花」に乗せて、軽快な舞を見せる生徒ら=6日、県立豊見城高校

 那覇商業高校(大嶺雅紀校長)。「新年を祝い、気持ちを新たに3学期の目標を持ってほしい」と儀間昌子教頭が提案し、今年初めて、「かぎやで(かじゃでぃ)風」で幕を開けた。

 琉舞を披露した時田美夢さん(1年)山川ゆうきさん(2年)、三線を奏でた上原奈季(ないき)さん(3年)は、伝統芸能選考会で新人賞に入賞するなどの実力者。だが、日ごろから担い手に若い人が少ないと感じている。三人は「他の地域にはない芸能。同世代が興味を持ってくれれば」と、この日の演舞に思いを込めた。

 上原さんの友人の喜友名美月さん(2年)は、「いつもと違う一面を見て、かっこいいと思った。自分も何か始めてみようかな」と話すと、上原さんは「うれしい」と照れ笑いした。

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 豊見城高校(與那嶺善道校長)は、取り組み始めて8年目。“伝統”になりつつある今年は、「かぎやで風」に加え、より身近に感じてもらおうとBEGINの「オジー自慢のオリオンビール」などに琉舞風に振り付けて披露。軽快な三線や太鼓の音に合わせ、足を踏みならし、手を大きく上げてしなやかに振るプロ顔負けの動きを15分にわたって見せた。

 座安美桜(みお)さん(1年)は「みんながいい一年になるように思いを込めた琉舞で盛り上がれた」と晴れやか。羽地奏絵(かなえ)さん(3年)は、「若者で踊りといえば、ヒップホップのイメージがあるけれど、沖縄の伝統を見直してほしい」と今後も芸能を続ける。

 舞台を見た仲本修大(しゅうた)君(2年)は、2日に開催された沖縄一を決めるお笑い大会で、116組の頂点に立ったばかり。「新年から仲間の舞を見られて、刺激になった。お笑いも、より磨きをかけて頑張ります」