県内百貨店・主要スーパーの初売り商戦は、人気ブランドの限定福袋や、買い物ポイント5倍キャンペーンなどの集客対策が功を奏し、各社とも前年の売り上げを上回った。一部では、4月からの消費税増税を見据えた駆け込み需要でブランド物衣料の販売が好調で、家具や自転車などの高額商品も動いた。増税に向け、各社とも引き続き客足の取り込みに力を入れる方針で、催事や割安な商品の品ぞろえを充実させていくとしている。

バッグや財布などの小物が入った福袋を買い求める客=2日、那覇市のリウボウ

 デパートリウボウ(糸数剛一社長)は売り上げが前年比2・7%増。通常、セールをしない高級ブランド「ポールスミス」の10万円相当の衣料が2万1千円で買える4袋限定の福袋や若い女性向けファッションブランドのセールで客足を呼び込み、客数が6・5%増と伸びた。

 衣料品販売は6%増、食料品は肉類が伸び、20%増と好調だった。ただ、担当者は売り上げ増も、衣料品は増税前の駆け込み需要も表れているとして、デフレ経済で定着した低価格商品を求める消費心理は「上向いているとはいえない」と指摘。増税に向け、客足を呼び込む催事や売り場の改装に力を入れるとした。

 沖縄三越(杉山潤治社長)は集客対策を強化し、売り上げを5・3%増と伸ばした。会員対象の買い物ポイント5倍や、1万円以上の買い物で旅行券などが当たるキャンペーンで客数は13・4%増。沖縄で正月を過ごそうと、おせち料理を買い求める観光客の来店も寄与した。

 各店舗に足を運んでもらおうと、ことしは総合福袋を取りやめ店舗のブランド福袋の品ぞろえを充実。担当者は「初の試みだったが、全館的な売り上げ増につながった」と喜んだ。

 イオン琉球(末吉康敏社長)はソファなどの家具セットや、自転車などの高額商品が売り上げをけん引、5%増となった。買い求めやすいよう1万~3万円の均一価格に設定し、「お得感」を打ち出して需要を喚起。担当者は「(今年は)1万円以上の均一価格商品を充実させた。増税を見据え、家具などの大型商品の需要が高まったのだろう」と分析した。

 サンエー(上地哲誠社長)は前年比若干のプラスで、台所用品などを含めた食品の売り上げが堅調だった。昨年から同じ商品でも品質のいいワンランク上の価格帯を買い求める動きが出ているとして、担当者は「消費者は高くてもいいものを買うようになっている」と話す。増税後も品質のいい商品を割安に提供する「値ごろ感」で消費を呼び込みたいとした。