帝国データバンク沖縄支店は8日、航空貨物運送業の沖縄通関社(那覇市、平良勉代表)が6日に自己破産申請の手続きに入ったと発表した。6日で事業を停止し、弁護士事務所に申請手続きを一任した。

 約45人の従業員は、残務整理に当たる10人程度を残して解雇された。残る10人も今月中に解雇する。

 同社は1955年創業の老舗企業。「キャリーバードの航空便」の愛称で、農水産物や書類などの県外配送のほか、家電や工業品の県内配送を手掛けていた。

 2011年3月の東日本大震災以降の航空貨物需要の落ち込みに加え、同業者間の競争激化により、取扱貨物量が減少し、業績が悪化していた。近年の台風被害による農産物の出荷量減少も影響した。

 昨年末に航空会社への貨物料の支払い遅延が発生し、航空機への貨物搭載を拒否されていた。

 売上高のピークは、帝国データバンクが把握している中では02年3月期の13億1300万円。13年3月期は9億9千万円まで落ち込んでいた。

 負債総額は精算中だが、4億円と見込まれている。負債額などを確定し、裁判所への申請を経て、破産開始決定は2月初旬になる見通し。