軽自動車の車検で、一部の車検代行業者による検査の「空予約」が相次ぎ問題となっている。依頼がないにもかかわらず多くの枠を押さえてしまうため、他の業者やユーザー車検を受けようとする所有者が予約を入れるのが難しくなっている。車検を行う軽自動車検査協会沖縄事務所のインターネットの予約サイトは空きがない状態が続く。予約枠を現金で取引する例もあるとされ、同事務所は対応に苦慮している。(城間陽介)

 ネット上の県内の軽自動車検査予約システムは約2週間先までほぼ満杯になっている。同事務所の担当者は「午前中は常に埋まっている」と話す。業者や所有者からは「予約ができない」と苦情が多数寄せられる。

 空予約は客の急な予約、希望日に対応しようと始まったという。代行業者は所有者に代わって検査場に車を持って行くだけで、資格や許可を得る必要はない。

 同事務所の予約システムでは、車両番号と4桁の暗証番号、メールアドレスの入力のみで27日先まで予約できる。一部の悪質業者は架空の車両番号で予約し、顧客が入れば番号を書き換える。予約の期限日が近づくとキャンセルし再度「空予約」を入れるという。

 浦添市内の車検代行業の男性(64)は「日付が変わる午前0時になると、1分もしないうちに予約がいっぱいになる。営業妨害だ」と怒る。「予約を自動的に入力できるソフトも出回っている。予約枠を1台千円で取引しているという話もある」

 県内では1日450台まで検査を受けられるが空予約の影響で平均40~50台の空きが出る。同事務所は2月に設備を広げ1日500台近くの検査を可能にする予定だ。「容量が増えることで空予約が解消される」と期待するが、業者は「システムを変えない限り空予約が増えるだけ」と嘆く。

 普通自動車の車検を行う沖縄総合事務局陸運事務所(浦添市港川)は、予約システムをIDとパスワードを入力するログイン方式に変更し空予約は大幅に減った。軽自動車検査協会沖縄事務所は同じようなシステムの導入も検討している。