日ごろの不摂生を反省し、今年こそ運動でもするかと新年の誓いを口にしてはみたものの、朝は寒いし夜は眠い。子どもたちと遊ぶのが関の山、という体たらくである

▼そんな身で言うのはおこがましいのだが、運動しない子どもが増えているそうだ。特に女子で著しく、中学生の4人に1人が体育の授業を除いて運動時間が1週間で「ゼロ」。運動部などに所属する子との二極化が進んでいると、全国体力テストの結果が伝えている

▼運動離れの要因の一つに挙げられているのは、運動部の活動のあり方。総じて結果重視で練習は厳しく、時に暴力的な指導も問題になる

▼県の調査では、運動部やスポーツクラブに所属する中学生のうち「週に7日活動」が4割。小学生ながら週末には1日6、7時間も練習する部活も多い。汗をほとばしらせる青春は輝かしいが、ちょっとハードルが高過ぎないか

▼家族との時間や勉強との両立を図りたい子。甲子園を目指すより、野球もバスケも水泳もちょっとずつ体験したい子。価値観は一つではない。気軽にスポーツに親しむ「緩い部活」が増えてほしい

▼オリンピック選手にはなれなくても、体を動かす楽しさを知るだけで、世界は違って見えるはず。運動部はきつ過ぎるから文化部系で、という後ろ向きの選択ではもったいない。(鈴木実)