県と那覇港管理組合は9日、那覇空港第2滑走路の増設に向け、事業者の沖縄総合事務局が提出していた公有水面の埋め立て申請を承認した。同日、県土木建築部の東樹開参事から、事業者である沖縄総合事務局の小平田浩司開発建設部長に承認書が手渡された。総事局は、早ければ来週にも建設業者と契約し、事業に着手する。本格着工は2月中旬の見込みで、2019年12月に完成予定。20年3月の供用開始を目指している。

那覇空港の現在の滑走路から沖合1310メートル地点に増設が予定されている第2滑走路案(沖縄総合事務局提供)

第2滑走路増設に向けた日程

那覇空港の現在の滑走路から沖合1310メートル地点に増設が予定されている第2滑走路案(沖縄総合事務局提供) 第2滑走路増設に向けた日程

 県は承認にあたり、供用時の航空機の騒音調査の実施や、工事中の環境保全協議、作業船航行時の安全対策など、6項目の留意事項を添付。総事局の小平田開発建設部長は「真摯(しんし)に、かつ確実に対応していきたい」と述べた。

 総事局は同日、建設地周辺の5漁業協同組合との漁業補償契約も締結した。

 整備事業費の総額は、当初の1980億円から増税などを考慮し1993億円に増額された。本年度予算は137億円(うち国費130億円)。年度内に、仮設桟橋を設置後、水底の土砂を取り除く浚渫(しゅんせつ)工事に着手する。14年度予算は、県負担分の17億円を含む347億円。14年度は全長8・5キロメートルの護岸工事などに取りかかる予定で、本年度内に発注計画を作成する。

 15年度の上半期からは埋め立て工事に着手。埋め立て面積は160ヘクタール。石材の使用量と埋め立て土量は約1200万立方メートルで、県内の建設発生土や岩ずりなどの使用を想定している。18年度上半期までに埋め立て工事を終えた後、2700メートルの滑走路や、航空保安施設などの建設に取りかかる予定だ。

 現在、那覇空港の航空機の年間発着回数は14万回を超えており、遅延が頻発するなど過密状態となっている。県土建部の東参事は「県が目指す観光客1千万人の達成のためにも、早めに仕上げてもらいたい」と早期完成を期待した。