北部農林高校の生徒がアグーのラードを使ったちんすこう「きんそこう」を開発し、新垣菓子店(那覇市、新垣淑克社長)が25日から発売する。なめらかな口当たりを生む不飽和脂肪酸やうま味成分のアミノ酸が一般の豚と比べて高いのが特長で、サクッとした食感が楽しめる。高級感のある観光土産品として、新垣菓子店の各店舗で販売。売り上げの一部はNPO法人MESHサポートに寄付する。

アグーのラードを使ったちんすこうをPRする北部農林高校の生徒ら =10日、那覇市の沖縄タイムス社

 通常は廃棄される部位も視点を変えれば商品価値が生まれることを学んでほしいと、竹西広一教諭が課題研究の一つとして、2012年夏ごろから生徒と商品化を進めてきた。「与那城御殿御菓子并万例帳」などの文献から琉球王朝時代のちんすこうの原料を調査。アグーの腹脂肪からラードを取り出すため脂肪が溶け出す融点を割り出し分析したところ、通常の豚より2~3倍不飽和脂肪酸の含有量が多いことが分かった。

 昨年夏から新垣菓子店に商品化を提案し、実現にこぎつけた。販売を記念して、道の駅「許田」でセレモニーを予定している。リーダーの仲宗根夏希さん(17)=2年=は「販売ターゲットを決めたり、成分を勉強したりと一つの商品をつくることでたくさんのことが学べた。今までのちんすこうとひと味違う味に仕上がっている」とアピールした。