西表島にすむ希少なネコ、イリオモテヤマネコが、集落近くの平地部だけでなく、内陸の山地部を含めた島全体に生息していることが13日、県立博物館・美術館講堂で開かれたシンポジウム「イリムティヌヤママヤー~水あふるる森のヤマネコ」(主催・林野庁九州森林管理局沖縄森林管理署、琉球大学)で報告された。琉大と沖縄森林管理署が2003年から実施している内陸山地部での自動撮影調査で判明した。

イリオモテヤマネコの生態などについて6人の研究者が報告した=13日、県立博物館・美術館

 琉大の伊澤雅子教授は「ヤマネコを守るために内陸山地部では環境を変えないために何もしないこと、沿岸平地部では交通事故を起こさないことが最も重要だ」と主張した。

 琉大研究員の中西希さんが、内陸山地部に設置した190カ所のうち143カ所でイリオモテヤマネコの映像が確認されたと報告。統計的には沿岸平地部と同じぐらい生息しているとした。また、発信機を着けた個体の行動範囲を調べると、定住性の高いオスとメス、放浪型のオスに分けられるとした。

 自動撮影の動画ではイリオモテヤマネコが獲物を捕まえる様子や、縄張りを主張するために尿をかける様子など、貴重な記録を紹介した。