【名護】約800度の真っ赤なガラスの塊を飴細工(あめざいく)のように伸ばすと、40秒ほどでことしのえと「午(うま)」が誕生-。市宇茂佐の琉球ガラス工房「森のガラス館」の職人たちが新年早々、縁起のいいえとにちなんだ技を披露するパフォーマンスが、訪れる観光客の目を引いている。

ガラスが冷え切る前にしっぽ作りに入る柴田尚実さん=名護市宇茂佐・森のガラス館

前脚を上げ、躍動感のあるガラスの馬

ガラスが冷え切る前にしっぽ作りに入る柴田尚実さん=名護市宇茂佐・森のガラス館 前脚を上げ、躍動感のあるガラスの馬

 馬の頭や首、前脚、胴体、後ろ脚、しっぽとガラスの温度を調整しつつ、冷え切る前に仕上げる。後ろ脚としっぽの3点で胴体を支え、今にも走りだしそうな勢いのある馬が完成する。

 工房に所属する8職人のうち5人が練習を重ね、馬を作れるようになった。

 6年目になる柴田尚実さん(27)は練習で千頭以上の馬を作り、満足のいく形までたどり着けるようになったという。

 柴田さんは「すぐ冷えるので間違える時間はない。一発で形やバランスを整えないといけない」と気が抜けない厳しさを解説する。「丸い塊からえとの馬の形ができる。ガラスの加工を初めて見る人もいて評判はなかなかいいですよ」と技にいっそう磨きを掛ける考えだ。