【北谷】北谷町栄口区(島袋艶子自治会長)は10日、区公民館で「えぐち商店」を開店させた。既存のスーパーや商店が歩いて行ける範囲に少ないため、高齢者などの買い物や交流の場として毎週金曜日午前10時に開く。町内外の事業所や個人がパンや牛乳、米などの日用品を販売、開店セレモニーには約200人が集まり、区民の笑顔が咲いた。

高齢者が楽に通えるよう公民館前に開店した「えぐち商店」。パンを買い求めるお年寄りらが集まり、自然と笑顔が広がった=北谷町栄口区公民館

 町では2012年から第6次北谷町高齢者保健福祉計画に基づき各自治会が抱える課題を調査。栄口区でも町と自治会、老人会、民生委員などで話し合いを重ねた。

 区は人口約2700人で5人に1人が65歳以上の高齢者。区内の商店は1軒だけで、隣区にあるスーパーは坂道を通らなければならずお年寄りの負担は大きい。押し車を押して坂道を歩くなど高齢者が「買い物難民」化している実態もあることから、区などが呼び掛けて「商店」を開店した。

 初日は町内外の事業所・個人の協力を得て、7店舗が出店。米など重量のある品物を住居近くで購入できるようになった。訪れたお年寄りは、買ったばかりの牛乳やパンを口にしながら「商店」開店を喜んだ。児童のエイサーやボランティアによるもちつき大会もあり、区民挙げて盛り上げた。

 ヨーグルトとジーマーミー豆腐を買った崎原勝子さん(79)は「普段は買い物を子どもに頼んでいたので助かる。みんなで話ができるのも楽しい」と笑顔。島袋会長は「これからは地域で支え合うことが大切。商店を通して区民がつながるとうれしい」と継続することを決意した。