【うるま】県立中部農林高校園芸科学科バイオ専攻とバイオ研究部の生徒が育てた沖縄の野生ランを親株とする新しい交配種が花を咲かせた。先輩から引き継いで6年、ついに夢を開花させた。「レキオスチェリースノー」と「レキオスサンセット」と命名し、英国王立園芸協会に登録された。生徒が14日、同校で発表した。同校は2002年から沖縄の野生ラン保護のため研究を開始し、新交配種が登録されるのは8種目。

新種のレキオスチェリーを開花させた中部農林高バイオ専攻とバイオ研究部の生徒ら=うるま市田場・中部農林高校

 サンセットは2012年8月、チェリースノーは13年1月に初めて開花した。生徒らは資料をそろえて13年5月、同協会に登録を申請。同年7月5日付で登録されていたことを今年に入って知った。

 チェリースノーは本島北部に生息する絶滅危惧種のオキナワセッコクと園芸品種のクリスティーナプリンセスを掛け合わせた。先輩から後輩へと引き継ぎ、開花まで約6年かかった。

 白い花びらの先端が淡いピンク。オキナワセッコクの花の中央部分が色づいたところや、ひだがあるクリスティーナプリンセスの花びらの特徴も引き継いだ。

 開花を初めて確認し、名付け親となった3年の仲嶺伊吹さん(18)は「他の種の開花調査をしていて、花芽をつけたのに気付いた。初めて花を見た時はすごい感動で言葉で言い表せないぐらい」と振り返った。

 バイオ研究部長で3年の平良雅さん(18)は「沖縄の野生ランは絶滅の危機にある。新交配種をアピールして、少しでもランを守りたい」と意気込んだ。

 顧問教諭の當山玲子さん(33)は「先輩から後輩へつなぐ高校生パワーはすごいものがある」とたたえた。