支持率24%の急落ぶりを、仲井真弘多知事はどうみているのだろうか。名護市限定とはいえ、先日の世論調査は、この十数年の歴代知事の中で最も低かった

▼本紙は普天間飛行場の返還問題が起きてから15回以上、支持率や政治姿勢への評価を尋ねてきた。この間、仲井真知事は5割台、稲嶺恵一前知事は5~6割台と過半数の支持を得ている

▼ただ、両氏とも落ち込んだことがある。鳩山民主党政権下の2009年11月、仲井真知事の支持率は31%。普天間の県外・国外移設を求める機運が盛り上がっているときに、「県外がベストだが、県内もやむなし」との考えで、明確に県外を求めなかったことが背景にある

▼稲嶺前知事が43%にとどまったのは1999年12月。移設先を辺野古沿岸域と発表した直後だ。選定理由や計画について説明が不十分とみられた

▼普天間をめぐって知事の考えがはっきりせず、または十分に納得できないと受け止められた場合に下げる傾向がある。この文脈で読むと、6時間半に及ぶ県議会での身ぶり手ぶりの答弁を経ても、難解な「仲井真ロジック」は理解されていない

▼やまない批判に、周辺からは「歴史が評価する」との声が出始めている。しかし、沖縄の百年の計を決した判断過程が謎のままでは、歴史も評価しようがない。(与那嶺一枝)