稲嶺進名護市長は15日夕、米軍普天間飛行場の名護市辺野古埋め立てを承認した仲井真弘多知事と名護市内で承認後初めて顔を合わせ、「名護市は(埋め立てを)オッケーしていない」と抗議した。

新年会の会場で別々のテーブルにつく仲井真知事(左)と稲嶺市長(右端)=15日、名護市・北部会館

 北部市町村会の新年会の会場に数分遅れで入った稲嶺市長は、最前列のテーブルに立っていた仲井真知事の前を少しかがみながら「あけましておめでとうございます」と言って通過。

 知事が来賓あいさつで「一括交付金を使わせてもらえればいろんなことができるし、あと8年間(予算確保)は大丈夫だと総理も言っている」と述べると、稲嶺市長は目を閉じ、口を真一文字に結んだ。

 懇談の時間に入ると稲嶺市長と知事は、向き合って目を合わせて乾杯。

 稲嶺市長によると「名護市はオッケーしていない。(知事は埋め立てを)承認しましたよね。県にそのままお返しします」と抗議した。

 知事から返答はなかったという。その後、お互いに背を向けて、別の方向へ向かった。 

 知事は記者団から稲嶺市長との会話の内容を聞かれ「稲嶺さんだったのかなあ。僕は目が悪くて」と述べ、会話の内容は明らかにしなかった。