【名護市長選取材班】19日投開票の名護市長選は、終盤戦を迎え、2候補者が一騎打ちの激しい選挙戦を繰り広げている。新人の末松文信氏(65)側の島袋吉和選対本部長と、現職の稲嶺進氏(68)側の比嘉祐一選対本部長に、手応えやアピールを聞いた。(1面参照)

主な政策比較表

振興財源 国にパイプ
末松陣営 島袋吉和選対本部長

 -手応えは。

 「年始から非常にムードがよくなってきた。特に9日の総決起大会でかなり市民に浸透してきた。スポット演説や宣伝カー、電話作戦などでも手応えがある」

 「国会議員らの応援は、医療や農業などおのおのの得意分野で協力している」

 「末松候補は県や国にしっかりとしたパイプを持ち、振興策の予算の裏付けができている。石破茂幹事長から(名護振興基金)500億円という発言があった。末松候補の思いが国に通じている」

 -政策のアピールは。

 「政策では財源確保が大事と訴えている。末松ビジョンを実現するために、財源の裏付けがないといけない。再編交付金や一括交付金、北部振興予算などを利活用しながら政策の具体化を図っていく」

 「基幹病院や鉄軌道の整備は定住環境の整備に大きく貢献できる。また、北部振興の目的でもある雇用の創出と定住人口の増加をしっかり進めていく」

 -終盤の取り組みは。

 「残りの期間は、候補者が市民一人一人に政策を訴えながら、電話作戦などで協力依頼をしていく」

 -投票率、当選ラインは。

 「選挙戦の盛り上がりと関心の高さから、投票率は前回よりちょっと高い78%ぐらい、当確ラインも1万8千票をみている」

 「しっかりと追い付いて、当日には逆転できる。今回も僅差になる。1票でも10票でも勝ちは勝ち。一生懸命最後まで気を許さずに頑張っていきたい」

名護の将来 自ら決定
稲嶺陣営 比嘉祐一選対本部長

 -手応えは。

 「遊説や懇談会などを通して、市民の前回以上の意識の高まりを感じており、手応えはある」

 「ただ、前回選挙の世論調査でも辺野古移設反対が圧倒的な中で、実際の票差は1588票だった。油断せず、前回以上に引き締めて戦っていきたい」

 -4年間の実績をどのように訴えるか。

 「どこが必要か不必要かをしっかり考え行政運営してきた。予算や基金もアップし、財政状況もよくなっている。子育て支援を充実させるなど子を持つ親が安心して働けるまちづくりを進めている」

 「再編交付金がカットされてもしっかりと行政運営できているのは、稲嶺氏の高い行政手腕があるからこそ。交付金は一過性のもので、他の自治体は交付金が無くても運営できている。新たな基地を造らなくても行政運営は十分にできる」

 -当選ラインは。

 「今回の盛り上がり、基地問題に対する意識の高まりを見ていると、投票率は上がると思う。前回が約1万8千票。今回は2万票取りたい。基地問題をはっきり決着させるためにも、前回以上の得票を得たい」

 -終盤の取り組みは。

 「名護市のことは名護市が決める。政府が決めることではない。陸にも海にも新しい基地を造らせない」

 「大きい建物は建てなくても、市民が安心して暮らせる街づくり、市民生活に密着して、子どもたちが夢や希望が持てる街づくりを訴えていきたい」