第2延長までもつれた男子決勝は、粘りに勝る浦西が、5年ぶりに王座に返り咲いた。

男子決勝 浦西-美東 後半、左サイドからシュートを決める浦西の比嘉麻人=浦添市民体育館(伊藤桃子撮影)

 前半の有利な展開も後半は一転、2年ぶりの頂点を目指す美東の猛攻を受けて、終盤に追い付かれた。

 延長戦を前に多和田真尚監督は「数的不利になっては勝機はない。無駄なファウルで退場者を出さないよう、落ち着いたプレーを」と指示を出した。

 延長は1-1で勝負がつかず。第2延長の1分に棚原楽人が勝ち越し弾。焦る美東が退場者を出し、逆に数的優位に立つと、その後は、リズムに乗った攻撃で、比嘉麻人、井口元太が連続得点して美東を突き放した。

 昨年8月の秋季大会では3回戦敗退。ノーシードから頂点に上り詰めた指揮官は「GK新里輝と比嘉が強気なプレーで引っ張ってくれた」と勝利の立役者に2人の名を挙げた。2カ月前に野球部から再入部した守護神は「自分が止めて流れを変える」と闘志むき出しでゴールを守り抜いた。

 146センチとチーム一小柄な比嘉は、スピードを武器に防御網を突破。「潜り込んでのシュートは得意」と胸を張った。殊勲の2年生は「学校に新たな全国制覇の記念碑を建てたい」と力強く宣言した。(花城克俊)