【名護市長選取材班】19日投開票される名護市長選は、普天間飛行場の名護市辺野古移設の是非が最大の争点になっているため、支援する政党も国政選挙並みに取り組んだ。各党の党首・幹部クラスや閣僚級が選挙期間中に応援弁士として続々と来県しており、一市長選としては異例の対応となった。

 末松文信氏を推薦する自民党は、石破茂幹事長が三日攻防初日の16日に来県し、500億円の「名護振興基金」を創設すると表明した。17日には河村建夫選挙対策委員長が、名護市内で県連幹部や市議団と意見交換し、自主投票を決めている公明党県本対策などを話し合った。

 最終日の18日は山本一太沖縄担当相が末松氏の遊説に終日同行し、夕方の打ち上げ式でも演説。末松氏と県、国のパイプによる北部振興の実現を強調した。

 2006年に普天間飛行場代替施設の「V字案」で名護市と基本合意した額賀福志郎元防衛庁長官は、16日に名護入り。辺野古で街頭演説したほか、06年当時の名護市長で、今選挙は末松氏の選対本部長を務める島袋吉和氏の地元である数久田の集会に参加した。

 告示日の12日は、浜田靖一幹事長代理が出陣式でマイクを握った。他に田村憲久厚生労働相、小渕優子元少子化相、小泉進次郎復興政務官らのほか、参院比例の業界団体出身議員も数多く名護入りした。

 一方、現職の稲嶺進氏を推薦する政党では、社民党の吉田忠智党首が17日に玉城義和県議の事務所で記者会見し、辺野古での埋め立て阻止を訴えた。福島瑞穂前党首も14日に辺野古のテント村を訪ね、座り込みをしている市民と移設阻止を誓い合った。

 共産党は、昨年の参院選で12年ぶりに選挙区で当選した吉良佳子氏が14日に市内を遊説し、新基地建設反対を訴えた。告示前には市田忠義書記局長が来県したほか、8日の稲嶺氏の総決起大会には仁比聡平参院議員が参加した。

 また、無所属の山本太郎参院議員は糸数慶子参院議員と16日から3日間、市内を遊説し、稲嶺氏の支援を訴えた。