【名護市長選取材班】任期満了に伴う名護市長選は19日に投票、即日開票される。米軍普天間飛行場の市辺野古への移設を最大争点に、「推進」の前県議で新人の末松文信氏(65)=無所属、自民推薦=と、「反対」の現職で2期目を目指す稲嶺進氏(68)=無所属、社民、共産、社大、生活推薦=の2氏は最終日の18日、遊説後の打ち上げ式で最後の訴えに声をからした。仲井真弘多知事が昨年12月に辺野古埋め立てを承認し政府が移設先の着工に向け準備を進める中、知事と政府の判断や対応への地元市民の審判が下される。当落の大勢は19日午後10時ごろに判明する見通し。

(右)市政を変えようと訴える末松文信氏=18日、名護市城 (左)打ち上げ式で支持を訴える稲嶺進氏=18日、名護市宮里

 日米両政府が1996年に普天間返還を合意し移設先を辺野古として以降、市長選で「推進」と「反対」を明確に掲げる候補の一騎打ちは初めて。選挙結果は11月の県知事選への影響も必至で、国内外からの注目が集まる。

 末松氏は移設を推進することで米軍再編交付金をはじめとする政府の振興策による経済・教育・医療福祉の充実を主張。午後6時からの市城の名護十字路での打ち上げ式では「政府資金を活用し市民福祉の向上に努めるのがリーダーの役割だ。新しい名護、新しい北の都をつくろう」と支持を訴えた。

 仲井真知事や山本一太沖縄担当相らが壇上に上がった。

 稲嶺氏は初当選から掲げる「海にも陸にも新しい基地は造らせない」の主張を貫き、市政運営の実績と併せて支持を訴えた。午後5時半からの市宮里の国道沿い交差点での打ち上げ式では「名護市のことは名護市民が決める。そして辺野古は駄目だということも、名護市民の思いだ」と呼び掛けた。

 与党市議団や各支部、地域の代表者がマイクを握った。

 選挙時登録者数は4万6665人(男性2万2882人、女性2万3783人)。18日までに全体の約34%にあたる1万5835人が期日前投票を済ませた。2010年の前回選挙より1596人多い。