ニューヨークの日系新聞「週間NY生活」の元日号に、沖縄の正月料理が掲載された。「在ニューヨーク県人会対抗郷土のお正月料理」という企画の一環で、福島や新潟、広島など7県人会とともにご当地の正月料理やその思い出を紹介している。

沖縄の正月料理が紹介された日系紙「週間NY生活」

 沖縄の正月料理は、本紙通信員でニューヨーク沖縄県人会会長のてい子与那覇トゥーシーさんが執筆。「ウチナー島ぬソウグァチクァッチー」と題し、魚の天ぷらやラフテー、ジーマーミー豆腐、紅白のかまぼこなどのごちそうを紹介した。

 1941年生まれの与那覇さんは、食糧難だった終戦直後の正月料理も振り返っており、「正月料理という概念がなかった。白いご飯が何よりも貴重で、正月には何もまぜない100%の白米とおかずが増えた」と回想している。

 また、当時、近隣の家庭は4~5軒に1軒は父親が戦地から戻らず、「父親のいる家庭では重箱が3つも4つも仏壇に並べられ、うらやましかった」と回顧。それでも「母はソウグァチクァッチーだけは大変努力して食材を集め、無駄をせず慎重に料理をしていた。普段の食事がモノクロならばお正月料理はカラフルで、決して忘れない」と紹介している。

 与那覇さんは「おせち料理というハイカラな日本語はずっと後になって耳にした人たちが多かった。おかずの要らない白いご飯がぜいたくだったころを覚えている会員もまだ多い」と話している。