男子興南は最終Q残り2秒、比嘉崇光の同点シュートで延長戦に持ち込み、その勢いで前原を制した。

男子決勝リーグ 興南-前原 第2Q、興南の比嘉崇光がゴール下に切り込み、シュートを決める=県総合運動公園体育館(磯野直撮影)

 第1、2Qをそれぞれ3点差ビハインドで折り返した興南は、第3Qでは9点差まで引き離された。税所寛主将は「やるべきことをやっていない。その点を一つずつ確認してから最終Qに臨んだ」と振り返る。

 持ち味の「ディフェンスからの速攻」を取り戻した興南は、残り26秒で2点差まで追い上げた。だが、比嘉がゴール下に持ち込むと痛恨のファウル。残り時間3・9秒。前原は勝利を確信したかのように喜び、興南の敗色は濃厚に見えた。

 しかし、比嘉はバウンドパスの緩さを見逃さずにスチールし、全力疾走で同点シュート。「間に合うか心配だったけど無我夢中。ファウルの分も取り返せてよかった」。延長でも勢いは止まらず、比嘉の3連続得点などで勝負を決めた。

 昨年12月の高校選抜は全国16強。「個々の資質を上げないと上に行けない」と痛感した井上公男監督は今回、一度もタイムを取らなかった。「個人の責任感でやってほしかった。自信が一番つく勝ち方をしてくれた」とたたえた。税所主将は「九州では福岡大大濠と再戦したい」と雪辱を期した。(磯野直)