那覇市にある知事公舎玄関前。仲井真弘多知事は、稲嶺進さんの当選確実の各社報道が出そろった19日午後10時前になってようやく記者団の前に現れた。それでも冒頭から「コメントできる十分なデータをまだ見ていない」と予防線を張り、辺野古埋め立てを承認した自身の判断が選挙に与えた影響や、民意をどう県政に反映させるかの問いにも「名護の有権者のご意向」などと述べるにとどまった。

稲嶺進さんの当確を受け、記者の質問に答える仲井真弘多知事=19日午後9時50分、那覇市寄宮の知事公舎

 黄色いシャツ、グレーのジャンパーを羽織り、スラックス姿の仲井真知事は、約9分間の会見中、両手を前に組み、終始淡々とした表情。終盤で辞任の可能性を問われたときだけ「全くありません」「質問の意味が分かりません」と語気を強めた。

 「辺野古ノー」の民意をどう受け止めるかの質問には「代替施設の建設は政府の仕事」「もう承認しましたから、今からどうこうとはできないんじゃないですか」と、当事者意識に欠けるような発言もあった。

 知事公舎には午後8時前から約30人の報道陣が詰め掛けた。8時すぎに複数の報道機関が当確を出しても、末松陣営のコメントを聞いた上でないと取材に答えられない-と広報官を通じて伝えていた。