【名護】市呉我区(嘉手苅健真区長)の民俗芸能「チョンダラー(京太郎)」が2月23日、浦添市の国立劇場おきなわで上演される。旅芸人のチョンダラー芸を継承する県内各地の芸能を集めた「京太郎の系譜・遊行芸」に出るため、出演者18人が毎日、稽古に汗を流している。

2月に国立劇場でチョンダラーを演じる呉我のメンバー=市呉我区公民館

 チョンダラー芸は、正月や節々の行事を祝ったのが始まりで、本島各地の豊年祭や村踊りなどで継承されている。今回の公演では呉我のほか、読谷村高志保や沖縄市泡瀬などが出演する。

 呉我の「チョンダラー」は1878年から1954年の間に伝わったとされ、京都でお城の側女になった妻に会いに人形芝居と万才を演じ、城に忍び込む父子の物語。

 チョンダラー復活に携わった座長の玉里巽(たつみ)さん(57)は「呉我のチョンダラーは3幕構成。他の地域はいきなり3幕から始まるが、呉我は1・2幕あるのが特徴」と話す。

 ムラ人役で出演する山城善行(よしゆき)さん(36)は口上を述べる弟の善次(ぜんじ)さん(35)と出演。「豊年祭で2回演じた。6人のムラ人と仇を討ちにいきます」と意気込む。

 19歳で豊年祭の初舞台を踏んだ玉城良太さん(31)は「ムラ頭(村長役)で出ます。豊年祭と違い、劇場で踊るのは楽しみです」と嬉しそうに話す。

 最年少で北山高3年の山城裕哉君は「ドキドキしていますが稽古を楽しんでいます」と笑顔。役人を演ずる玉里格(いたる)さん(31)は「伝統を残してくれた先輩のため、これから引き継いでくれる後輩のためにも良い芝居をします」と気合いを込めた。

(玉城学通信員)