県観光政策課が20日発表した2013年の観光客数は、航空路線の拡充や円安による旅行需要の高まりなどにより、前年比9・9%増の641万3700人で、過去最高となった。1~12月まで全ての月で前年同月を上回って推移し、国内客、海外客ともに過去最高を更新。これまでの最多だった08年の604万5500人を大きく上回った。

 国内観光客は、前年同期比7・4%増の586万2900人。昨年3月の南ぬ島石垣空港の開港で石垣方面の観光客が90万人超と大幅に増加したほか、石垣発着の航空路線の拡充などで、年間提供座席数が前年同期比7・1%増の930万席と増加したことが要因だった。

 国内の主要航路で最も増加率が高かった関西方面は13・7%増の114万8800人。LCC(格安航空会社)のピーチ・アビエーションの石垣路線で石垣直行便の需要が高まった。

 全体の5割を占める東京方面の観光客は7%増の292万1300人。ジェットスター・ジャパン、バニラ・エアなどLCCの就航や、羽田-石垣の直行便、宮古線などの需要が高かった。

 海外観光客数は、46・2%増の55万800人。LCCの新規就航やチャーター便の増加で、韓国、台湾方面の観光客が全体をけん引した。

 アシアナ航空のソウル-那覇線増便、釜山-那覇線の定期便開設で、韓国観光客数は133・9%増の8万人。ピーチ・アビエーションが石垣-台北線を開設した台湾は、67・6%増の23万5600人だった。海外路線の就航数は、夏場のピーク期に前年同期比の約1割増、冬場のボトム期に約2割増で推移した。

 14年は、クルーズ船の予定寄港数が167回で過去最多となるほか、今月31日に吉祥航空が那覇-上海線に就航、5月から約半年間、ロシアからのチャーター便が就航することが決まっている。

 県文化観光スポーツ部の湧川盛順部長は「ことしはさらに多くの観光客が来ると予想している。言語対応のほか、食事や宗教などに対応したきめ細かいサービスを提供できるよう、着実に環境を整えたい」と話した。