激戦が展開された名護市長選挙の取材で国道58号を車で移動中、多くの自転車集団とすれ違った。選挙取材でピリピリしているこちらも、爽快な汗を流す彼らの姿には、心が和んだ▼18・19の両日開かれたセンチュリーラン。ゼッケンを背にペダルをこぐ選手を追い越しながら、心で声援を送った。やんばるは自転車やマラソンとイベントも多い。いつか挑戦を、と思いつつも実現はまだ先▼国頭村では来月、県内初の「トレイルランニング」が開かれる。山や森の自然道を走る競技で、全国では日本アルプスや富士山周辺コースなどがあり人気だ。国頭の申し込みは予想の800人を上回る1200人。関心は高い▼6~24キロまでの4コース。山中のでこぼこ道や小さな川も突き進み、ワイルド気分も味わえる。エコツーリズムの一環にもなり、まさにやんばるならではの取り組みだ▼そんな楽しみも、豊かな自然があってこそ。先日の市長選は、米軍普天間飛行場の辺野古移設に反対した現職の稲嶺進氏が再選した。「海にも陸にも新基地はNO」の訴えが多くの市民に響いた▼だが政府は、民意を無視して移設を進める姿勢だ。期間中、名護入りした自民党の大物政治家は、街頭で「沖縄を世界一、豊かで幸せな島に」と訴えていた。基地だらけの島で、それは無理だ。(儀間多美子)