19日に投開票された名護市長選挙で米軍普天間飛行場の辺野古移設反対を訴えた現職の稲嶺進氏は、無党派層の広範な支持を得たことに加え特に女性に浸透し、新人で移設推進派の末松文信氏を圧倒した。自民党支持層の一部にも食い込んでいた。沖縄タイムス社と朝日新聞社、琉球朝日放送(QAB)が19日、市内12カ所で実施した出口調査で、こうした傾向が示された。有効回答数は1636人。

 支持政党別の投票先では、無党派層の74%が稲嶺氏に投票。自民支持層でも26%が稲嶺氏に投票した。

 社民党、共産支持層の9割以上、民主支持層の87%、公明支持層も過半数が稲嶺氏に入れた。

 支持政党は自民が27%で最も多く民主8%、社民6%、共産5%、社大、維新、公明がいずれも2%だった。無党派層が全体の75%を占めた。

 女性の72%が稲嶺氏に投票し、末松氏を圧倒した。男性も60%が稲嶺氏に投票した。年代別にみるとすべての層で稲嶺氏が上回り60代では70・38%と最も高かった。

 辺野古移設の賛否を聞いたところ、「賛成」27%に対し「反対」は68%、「無回答」が5%だった。賛成の94%が末松氏に、反対の91%が稲嶺氏に投票した。

 「投票の際、最も重視した点は何か」を聞いたところ「普天間移設問題への姿勢」(54%)と答えた人のうち、84%が稲嶺氏、16%は末松氏に投票した。「地域振興への期待」(29%)と答えた人のうち73%が末松氏、27%は稲嶺氏に投票した。

 出口調査は、告示翌日の13日から投票日前日までの6日間、期日前投票所でも実施。有効回答は1238人。支持政党別の投票先では無党派層の75%、自民支持層の19%が稲嶺氏に投じた。稲嶺氏は初日から18日まで一貫してリードしていた。