プロバスケットボールbjリーグは今季の前半戦を終えた。西地区の琉球ゴールデンキングスは23勝3敗(勝率8割8分5厘)で、2位京都に6差をつけて首位を独走中だ。今季から伊佐勉ヘッドコーチ(HC)が指揮する「新生キングス」は、アグレッシブさと攻守の切り替えの速さを武器に前半戦で過去最高の勝率をマーク。王座奪還にまい進するキングスの前半戦を振り返る。(石川亮太)

チーム一の得点力を誇るドゥレイロン・バーンズ

新司令塔としてチームを引っ張る岸本隆一

伊佐勉ヘッドコーチ

チーム一の得点力を誇るドゥレイロン・バーンズ 新司令塔としてチームを引っ張る岸本隆一 伊佐勉ヘッドコーチ

 開幕時点で選手4人の入れ替えがあったが、昨季のプレーオフ敗退を味わった残留組と新戦力がうまく融合。チームスローガンの「団結の力」を見せつけた。激しい選手交代で出場時間を振り分け、チーム一丸で流れをつくり出すのが伊佐HCの采配だ。

 並里成と与那嶺翼の両ガードの退団で、新司令塔に抜てきされた岸本隆一はここまで不動のスタメン。チーム2番目の出場時間で平均9・8得点。遠目からの3点弾と果敢にゴールに向かってチームを引っ張る。フリースロー成功率は93・6%でリーグトップを誇り、安定感抜群だ。

 先発が不調と見るや、伊佐HCは5人交代の大胆采配をふるい、狩俣昌也と山内盛久が高い位置からのプレスなど持ち前の運動量で守備からもり立てる。山内はことしに入って好調で2桁得点の活躍もみせる。

 11月に移籍加入したドゥレイロン・バーンズは平均16・9点とチーム一の得点力。3点弾成功率が40%でチームトップのほか、得点のほしい場面で勝負強い。

 出場時間最長のエース、アンソニー・マクヘンリーは平均13点と安定。ここぞの場面での爆発力は健在で、19日の横浜戦では大逆転勝利の立役者になった。ゴール下でシュート力のあるキブエ・トリムに、ジェフ・ニュートンも復調の兆しでインサイドは盤石だ。

 先発の金城茂之と小菅直人もそれぞれの持ち味で勝利に貢献している。

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 連敗がなく、ここまで大きなけが人がいないのも好調の要因。課題があるとすれば、リードする場面での中だるみや、ガード陣の長距離砲が決まらない時間帯の攻撃の切り替えか。

 前半戦の戦績に、伊佐HCは「ここまでいいとは思っていなかった」と上々の手応え。それでも「今のままでは優勝は無理」と厳しい見方も示し「一つ一つのプレーの完成度を高くし、40分間通してパーフェクトにしていく必要がある」と後半戦に向けて気を引き締める。

 キングスの後半戦は2月1、2日のアウェーでの岩手戦から。