【東京】菅義偉官房長官と自民党の石破茂幹事長が22日夜に仲井真弘多知事と都内で会談し、米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設をこれまで通り推進する方針を伝えたことが23日分かった。石破氏は会談内容について「(移設を)どう着実に進め、どう県民に理解を深めていくかという話をした」と国会内で記者団に説明。仲井真氏の任期が12月に満了となることから、知事選に向けて備える狙いもある。

 政府関係者によると、名護市長選後初めて上京した仲井真氏に対し、あらためて辺野古移設の手続きを進める考えを示し、稲嶺進市長が「市長権限で工事を阻止する」構えをみせていることを踏まえ、今後の対応について意見交換した。

 菅氏は「名護市長選挙の結果にかかわらず粛々と辺野古移設は進める」という趣旨の発言をしたという。

 石破氏は21日の自民党役員会後の記者会見で、県知事選への対応について「知事は承認という決断をした。(人選については)言及しないが、この方針が今後も貫かれないといけない」と強調。「第一義的には知事を支えている方々の判断を待ちたい」と述べた。仲井真氏との会談では、名護市長選で候補者の一本化が遅れた反省を踏まえ「早めの取り組みを」と進言したもようだ。

 菅氏は記者会見で会談したことを認め、内容に関しては「仲井真氏が来られたので、会ったということだ」と述べるにとどめた。

 一方、仲井真氏は、22日の知事日程には「終日事務調整」とのみ記載し、極秘で上京。帰沖した23日、記者団には「会ってませんよ。菅長官にあらためて確認してください」と繰り返し、会談の事実を全否定した。