LCC(格安航空会社)のピーチ・アビエーション(大阪府、井上慎一CEO)は22日、那覇空港の国際線ターミナルで受けていた国際線の搭乗手続きを、2月10日からLCCターミナルで始めると発表した。LCCターミナルを運営するANAホールディングスが新たに搭乗ゲートや待合スペースを増設し、税関や出入国管理施設を整備した。これによりピーチの那覇発着便の手続きは全てLCCターミナルで完結することになり、那覇を経由した国内・国際線間の乗り継ぎ時間の短縮が見込まれる。

那覇空港の第2拠点化を進めるピーチ・アビエーションの井上慎一CEO(中央)と県出身の同社客室乗務員=22日、那覇市

 現在、LCCターミナルに入居している航空会社で国際線を運航しているのはピーチのみで、実質的に専用の国際線施設となる。同社は7月19日の那覇-福岡線就航に合わせ、那覇空港を関西国際空港に次ぐ第2拠点として本格活用していく考え。井上CEOは「那覇空港第2拠点化の準備が整った。那覇から4時間圏内に国際線を拡充させ、訪日旅行需要の獲得を目指したい」と話した。

 LCCターミナル内に設ける国際線施設は約2千平方メートル。チェックインカウンターは国内線と共用で、搭乗ゲートは2カ所から4カ所に増える。税関職員や入国検査官は常駐ではなく、1日1往復2便運航する台北便の発着に合わせて出張してくる。

 ANAホールディングスは「ANAグループのLCC戦略の一環として、訪日外国客の拡大を目指し施設の増設を行った」と説明し、13年に40万人だったLCCターミナルの利用者を、中長期的に200万人に拡大する目標を発表した。

 LCCターミナルは、12年10月に那覇空港のANA貨物上屋を改装し、国内初のLCC専用ターミナルとして供用を開始。現在はピーチのほか、成田空港拠点のバニラ・エアが入居している。

 那覇空港では、新国際線ターミナルビルが2月17日に開業する。ピーチは新ターミナルビルには入居せず、一足先にLCCターミナル国際線施設へ移り、現行の国際線ターミナルビルから撤退する。