県教育委員会は24日、全国学力テスト(学テ)対策として、県内公立小学校を対象に、ことし3月末からの春休み中も学力向上に向けた補習に取り組むよう各市町村教委に提言する方針を固めた。約2週間の休みに、復習のほか、特に今の5年生には、4月にある学テの過去問題に取り組ませる案などが挙がっている。

 同日、県教育庁幹部や各地域の教育事務所長が出席した学力向上推進本部会議で話し合われた。実施するかどうかは、各校長に任される。提言には、学級持ち上がり制度導入も盛り込まれ、3月から4月にかけての教員の多忙を緩和し、学力向上に取り組めるよう提案されている。県教育庁は、今の5年生だけでも実施するよう要望している。

 現在、学テは、小学6年と中学3年を対象に4月に実施しているが、結果の発表は9月ごろ。今後は、終了直後に各学校などで採点分析し、指導に反映させることも提起する。

 県内のある小学校校長は、提言に「持ち上がりは、学級経営がうまくいっていない場合や先生の定年があると難しい。得点を上げようと、焦りすぎではないか」と指摘。6年の担任をしている女性教諭は「放課後に補習をしている学校では、成績は上がっても、子どもはストレスがたまって荒れ、教師は疲れて病休を取るケースもある。補習は負担が大きいのでやめてほしい」と危惧した。