仲井真弘多知事は24日の定例記者会見で、22日の菅義偉官房長官や石破茂自民党幹事長との会談について「ノーコメントにしたい。彼らに会ったつもりはない」と述べ、あらためて会談自体を否定した。菅、石破両氏は知事と会ったことを記者団に認めているが、知事は否定する異例の形になっている。知事の定例会見が開かれるのは昨年11月1日以来、約3カ月ぶり。

定例会見で記者の質問に答える仲井真弘多知事=24日午前、県庁

 米軍普天間飛行場の辺野古移設をめぐり、移設反対の稲嶺進氏が再選した名護市長選の2日後に、沖縄防衛局が移設関連工事の入札公告したことに関し、知事は「政府は自身の計画に沿ってやっている。コメントは控えたい」と述べた。 

 稲嶺氏が行使するとしている市長権限については「国が、そこ(名護市)との調整を丁寧かつ、きちんとやるのは行政実務で普通のことだ。それ以上でも以下でもない」と指摘した。

 知事が埋め立て申請を承認したことにより、政府の動きが加速し辺野古移設の可能性が高まったのではないかとの質問には「全く考えていない」と否定し、「実現可能性から言えば結構、手間も暇も時間もかかる」と述べた。

 また、知事が要請した普天間の5年以内の運用停止について「名護市長選と関係なく実現してほしい。防衛省に委員会ができ、政府も早めに取り掛かると理解している」と述べた。 

 県議会の辞職要求決議を踏まえ、2月定例会に提出する来年度予算案に関し「辺野古埋め立てを承認したという一点で予算審議が影響を受けるのは誠におかしい。スムーズに処理してもらえると楽観的に考えている」と野党側の対応をけん制した。 

 12月に2期目の任期満了を迎える知事は、3期目出馬を問われ「まだ考えていない。与党の意見も聞かないといけない」と明言を避け、「残りの任期約10カ月を公約実現にまい進したい」と述べた。