首里城公園は25日、王朝時代に行われていた琉球独自の祭祀(さいし)儀式の一つ「百人御物参(ももそおものまいり)」を再現し、披露した。白装束の神女や王府の役人らが、城内の御嶽を回り、国王の長寿や子孫繁栄、安全などを祈願。大勢の観光客が古式にのっとった儀式を鑑賞した。

首里城内を巡礼する神女=25日、那覇市・首里城公園下之御庭(田嶋正雄撮影)

 祭祀歌謡の「クェーナ」を歌いながら神女らが御庭へ入場。首里森御嶽では33回の礼拝をささげ、「おたかべ」と呼ばれる祈りの言葉を唱えた。その後、京の内にある御嶽4カ所も巡拝し、儀式を終えた。

 観光客らは移動しながら一行を見守り、物珍しそうに儀式をカメラに収めていた。千葉県から観光で来た西本清幸さん(62)は「優雅で独特な儀式で、昔をしのぶことができよかった」と話した。

 儀式は黄金御殿など新たな施設の開館を記念し、再現。26日も正午と午後3時の2回、披露される。