【沖縄】安慶田中学校に整備されたばかりの水田で、初収穫された米を使ったジューシー会が22日、同校で開かれた。屋宜栄勝さん(73)ら学校地域支援コーディネーター7人が、ボランティア活動を発展させ、テニスコート隣の荒れた湿地帯を整地し、湧き水を活用するなど約250平方メートルの田畑に作り替えた。この日は心のこもったジューシーが約50人に振る舞われ、会は笑みがあふれた。

地域の老人会は生徒やボランティアが育てた米から作ったジューシーを味わった=沖縄市・安慶田中学校

 招待された室川、安慶田、照屋の各老人会や市教育委員会は新しくできた田畑やビオトープ(池)を見学。稲や田芋、コスモスが咲き乱れる様子に目を見張った。

 老人会によると、以前は「安慶田ターブックワー(田園)」と呼ばれるほど水田で有名な地域だったが、戦後は住宅が立ち並び、田園風景は消えた。

 子ども3人が同校に通った安里嗣淳さん(68)は「今は邪魔な存在になっていた湧き水を活用するアイデアは素晴らしい。復帰前にいた蛍も復活できるんじゃないか」と声を弾ませた。

 安慶田中は1981年に創立。約千人が在籍するマンモス校だったため敷地も広い。屋宜さんらは田んぼや畑だけでなく、約1600平方メートルに及ぶ校内の裏山も約4年かけて公園のように整備した。

 コーディネーターは畑を使った授業にも携わり、生徒の食育や情操教育にもつながった。1年生の花城寧々さん(13)は「自分たちで稲を作れてうれしい」と笑顔。新垣真美さん(13)は「おいしいジューシーになって良かった」と声をつないだ。2年生の友寄裕貴君(14)はお年寄りたちが喜ぶ姿に「僕も心が温まった」と目を細めていた。

 今年夏には宜野湾市大山の農家から手ほどきを受けた田芋が初収穫を迎える予定だ。

 宮城康人校長は「地域のいろんな人が関わることで生徒の心は強くなり、学校が明るくなる。私は幸せです」と感謝していた。