【石垣】市と岩手県北上市が、21年前に種もみの増殖事業を通して始めた「かけはし交流」の縁で友好都市提携を締結、25日、石垣市民会館で両市の市長と市議会議長が締結式に臨んだ。交流はマラソン大会の相互出場などに広がっており、今後も多くの分野で発展させる考えだ。

締結を喜ぶ(右から)伊良皆高信石垣市議会議長、中山市長、高橋市長、高橋初男北上市議会議長=石垣市民会館

 両市の交流は、1993年の冷害で種もみが不足した岩手県が沖縄県を通して石垣市に支援を要請したのが始まり。翌年、岩手県の水稲指導員が来島し、石垣の水稲農家で種もみの増殖に成功した。

 交流はその後、種もみの名前「かけはし」をとって「かけはし交流」と名付けた。両市がそれぞれ開催するマラソン大会に出場者を送り合うほか、高校の姉妹校締結などを進め、昨年、両市議会が「友好都市提携議案」を可決していた。

 締結式で石垣市の中山義隆市長は「距離は遠く離れているが、これまでの交流は両市の強い絆となった。双方の特性を生かした産業連携などで交流を発展させ、希望ある未来への懸け橋としたい」とあいさつ。

 北上市の高橋敏彦市長は「北上では石垣の砂糖で新しいお菓子が開発されるなど交流が芽生えている。多彩な分野の交流で両市のさらなる発展につなげたい」と力を込めた。

 両市の市長と議長4人が産業やスポーツ、教育、文化の交流を進めるとうたった提携書に署名。石垣側からアンガマのお面、北上側からは、国の重要無形民俗文化財に指定されている「鬼剣舞(おにけんばい)」の面が贈られ、今後の交流推進を誓い合った。