「どこにいても誰でも法的サービスを受けられるという理想の実現を目指す」。4月からの会長就任が決まり、取り組むべき課題として、真っ先に司法過疎地域への支援を挙げた。「相談したくても相談できない人、特にお年寄りからの相談を積極的に受けていきたい」。

2014年度の沖縄弁護士会会長に決まった島袋秀勝さん=27日午後6時ごろ、那覇市の事務所で

 沖縄で司法修習が始まったときの第1期生。弁護士になり、ことしで20年目だ。成年後見制度を多く手掛け、弁護士会でも、障がい者高齢者委員会に10年所属、障がいのある人や高齢者のための権利・制度の確立に力を注いできた。

 印象に残っているのは、弁護士になり4~5年目で取り組んだ医療過誤事件。遺族への損害賠償の中に、厚生年金の受給権が逸失利益として認められた。「依頼者の喜ぶ姿に弁護士としてのやりがいを感じた」。同時に、法廷でミスを認めた医師の姿にも「立派だな」と胸を打たれた。

 大学卒業後、「社会にも自分にとっても良い仕事がしたい」と弁護士を志した。警備員や新聞社でアルバイトをしながら、「正直言ってこれしかなかった」と勉強を続けた苦労人。

 性格は「ちょっと消極的」と自己分析するが、「周りの人たちに育てられてきた。今度は自分がやらなきゃいけない思い」で会長職に励む。

 那覇市出身。趣味は、週2回のジム通いでのウエートトレーニングとウオーキング。家族は妻の直子さん(45)と1男2女。59歳。(下地由実子)