子豚が感染すると高い確率で死ぬ「豚流行性下痢(PED)」が昨年10月から今月にかけて、沖縄本島中南部の3農場で確認され、感染した233頭のうち75頭が死亡したことが28日、分かった。農林水産省によると、茨城県や宮崎県、鹿児島県でも発生が確認されており、死亡頭数は4県で5213頭に上っている。PED感染は昨年10月の沖縄が最初で、国内での発生は7年ぶり。人が感染することはない。

 県内で最初に感染が確認されたのは本島中部の養豚農家。昨年9月2日から4日にかけて、母豚2頭と哺乳(ほにゅう)豚に嘔吐(おうと)と下痢が発生し、16日までに哺乳豚約50頭が死亡した。17日に県中央家畜保健衛生所に通報、10月1日にPEDが確認された。

 今月初旬に本島中南部の繁殖農家で2件目、中旬に肥育農家で3件目の発生を確認。県畜産課によると、最初の感染の進入経路は不明。だが、2件目は1件目の農家と肥育農場が共通しており、3件目は2件目の繁殖農家の出荷先で、感染に関連性があるという。

 PEDはふん尿を通じて、経口感染する。県は汚物管理と消毒を徹底すれば、感染は防げるとしている。

 農水省によると、これまで茨城県の2農場の406頭(死んだのは234頭)、宮崎県の18農場の3132頭(同2328頭)、鹿児島県の93農場の2万8119頭(同2576頭)で発生が確認されている。

 PEDは1970年代に欧州で初めて確認された。日本では80年代に初めて発生、96年には約8万頭が発症して、4万頭が死んだ。家畜伝染病予防法で都道府県への届け出が義務づけられている。