旧正月準全島闘牛大会(主催・石川闘牛組合、後援・沖縄タイムス社)が2月2日午後1時からうるま市石川多目的ドームで開かれる。40年余の連続開催を誇るこの時期恒例のビッグイベント。闘牛界屈指の強豪や人気牛など20頭10組が対戦する。激戦必至の好カードがめじろ押しで、注目のカードは結びの一番(軽量級優勝旗争奪戦)と2番戦(若手大型特番)。結びの一番では2回目の防衛を目指す琉仁謝名親方と王座奪取に燃える大蛇王が激突する。2番戦は出世の切符がかかる大一番。闘牛の醍醐味(だいごみ)が満喫できるだろう。入場料は大人3千円(女性は2千円)中高生千円。入場先着千人に豪華プレゼントも。

湾曲した鋭い角を生かした攻めが決まれば2度目の防衛となる琉仁謝名親方

王座奪取に虎視たんたんの大蛇王。4連勝で一気に戴冠を決めるか

湾曲した鋭い角を生かした攻めが決まれば2度目の防衛となる琉仁謝名親方 王座奪取に虎視たんたんの大蛇王。4連勝で一気に戴冠を決めるか

 軽量級優勝旗争奪戦 琉仁謝名親方 対 大蛇王

 両牛は再戦で、前回は大蛇王が勝利。謝名親方が雪辱を果たせるかが焦点となるが、親方の「角使い」が勝敗のポイントになる。

 タイトル奪取、初防衛はいずれも水平に湾曲した鋭い角を使った攻めが大成功した形だ。大蛇王に敗れた際は、これが不発に終わった。親方にとって大蛇王は攻めにくいタイプと考えられるが、直近の2戦(タイトルマッチ)で見せた集中力豊かな攻めは、それまでの親方にはなかったもの。親方の「変わり身」に期待する向きも強く、注目したい。

 大蛇王は兎(と)にも角にも勝負を長引かせること。持久力豊富なだけに勝負がもつれると、遅かれ早かれ白星が見えてくるだろう。今回の勝利は前回と違って即「戴冠」となるだけに、牛主をはじめ関係者の並々ならぬ期待が伝わってくる。

 両牛とも徳之島からの移籍牛。徳之島で連勝を重ね、時期は異なるが、共に軽量級王座に挑戦するなど大活躍した人気花形牛で知られる。沖縄デビュー場所(昨年3月)も一緒だった。沖縄での戦績は親方が3勝1敗、大蛇王は3連勝。前回の戦い(14分)も観客の目をくぎ付けにしたが、今回も激戦は必至、見ごたえ十分となりそう。

 若手大型特番戦 大和産業若力 対 勝進龍

 こちらも観客の肩が右、左と揺れるような大激戦となりそう。デビュー以来4連勝と快進撃を続ける大和産業若力の「勢い」を推す声がやや多いが、休養十分の勝進龍の底力を期待する向きもあり、予断を許さない。

 両牛の取り口から先に攻め込むのは勝進龍で、若力がこれを食い止め、機を見ての反撃に出る展開が予想される。若力は昨年の新春北部でデビュー。その後、毅龍、石山来夢王、豪剣荒富士などの一線級を連破し、一気に花形牛の仲間入り。勝機に見せる集中力が光る。

 勝進龍は今回が2戦目で昨年1月3日以来13カ月ぶりの登場。強豪だだ吉三郎に敗れ、デビュー戦を落としているが、吉三郎と互角に渡り合うなど内容は悪くなかった。もともと素質がありそうな雰囲気を持ち、今回それが開花しそうな予感もある。序盤の動きに注目したい。(又吉利一通信員)