北中城村石平の桜並木にピンクの花が開き始めている。地域を活性化しようと、2005年から集落内を流れる普天間川沿いに住民が植えた苗木は420本。成長した木には4~5年ほど前から徐々に花が咲くようになり、10回目の“春”は鮮やかに集落を彩りそうだ。

区民が川沿いに植えた桜が鮮やかな花を咲かせている=北中城村石平

 村で2番目に小さな集落で人口約400人。地域を盛り上げたいと、02年に住民60人ほどで家人衆会(やーにんじゅかい)を結成した。川に擁壁ができる以前は、泳いだり魚を捕って遊んだことがある普天間川をきれいにしようと活動を始めた。

 結成当時、川は周辺の雑草が覆いかぶさり水面が見えないほど。毎月第4日曜に集まって清掃し、800メートルの遊歩道に05年320本、09年100本の苗木を植えた。きれいになった遊歩道はやがて、「桜小路」と命名され、区民が散歩を楽しむようになった。

 月1回の定例清掃は今も続く。草刈り機の音を聞くと、区民が外に出てきて、活動に加わる。1月末の桜の季節には毎年、花見会が開催されるようになった。

 新垣善彦自治会長(60)は「昔は学校帰りにカニを取って遊んだよ。いつかはまた、川に入って遊ぶ風景が見られたらいいな」と懐かしむ。

 家人衆会会員は現在80人ほど。楚南兼二会長(50)は「地域愛が強くなった。若い世代も参加してみんなで地域を大切にしている」と地域の結束を示す桜の花を眺めた。