おきぎん経済研究所創立10周年記念シンポジウム「国際物流を通して沖縄の未来を考える」が29日、那覇市内のホテルで開かれた。

シンポでは、沖縄のアジア展開の可能性について議論した=29日、那覇市・ANAクラウンプラザホテル沖縄ハーバービュー

 海外輸出に携わる県内企業の代表らが、成長著しいアジア市場を日本に取り込むゲートウェイとして、沖縄の役割についてパネルディスカッションした。

 県経営者協会の安里昌利会長は、昨年11月に開かれた国際商談会の沖縄大交易会プレ交易会について「沖縄を国際的な物流拠点にするため、ソフト面での取り組みとして、国際商談会を開催した」と意義を説明。「海外からバイヤーを沖縄に招くことで、物流拠点の実現に近づく」と述べた。

 アジアで県産品の卸などを手掛けるえんグループの又吉真由美代表は「アジア市場は大きく、発注量も多い。物流コストの安い船便の重要性も高まっている」とし、「沖縄-香港の船の直航便をつくってほしい」と要望した。

 飲食店経営のJCCで海外貿易を担当する千心心(センシンシン)主任は「県産品は海外では高価格。付加価値がないと簡単には売れない」と指摘。「無添加や有機栽培などのいい品物はあるので、どうやってPRするかが課題だ」と提起した。

 県国際物流推進課の玉城恒美課長は「知恵を出し合って、アジアマーケットを取り込みたい」。沖縄ヤマト運輸の赤嶺真一社長はANA貨物ハブを活用したヤマトグループの取り組みを紹介した。

 おきぎん経済研究所の出村郁雄社長が進行役を務めた。

 沖縄国際大学の富川盛武教授が「沖縄の可能性と発展戦略」と題して基調講演した。