組踊の舞台を初めて映画化した「シネマ組踊 二童敵討」が2月1日から、浦添市のてだこホールで上映される。音やカメラのアングルに工夫を凝らしたという大城直也監督は「若い人にも見てほしい。次は『執心鐘入』を撮りたい」と話している。

「音やアングルを重視した」と語る大城直也監督=那覇市・沖縄タイムス社

「シネマ組踊 二童敵討」の一場面

「音やアングルを重視した」と語る大城直也監督=那覇市・沖縄タイムス社 「シネマ組踊 二童敵討」の一場面

 琉球を代表する総合芸術である組踊を、分かりやすく気軽に鑑賞する機会を増やそうと、浦添市が製作した。通常、観客席からは見えないアングルからの撮影で、出演者の細かな所作や衣装、小道具なども間近に見ることができ、きぬ擦れやすり足の音なども聞こえる。

 本編の前後に、見どころを解説し、国立劇場おきなわや玉城朝薫の墓所など浦添市内のゆかりの地を紹介する映像も加えた。

 大城監督は「見やすく、聞きやすくなっており、満足できるものになった」と自信を持つ。監修した人間国宝の宮城能鳳からも「カット割りや映像が想像以上」との感想があったという。

 これまでに伝説の空手家をモチーフにした「マサーおじいの傘」、沖縄芝居「丘の一本松」のストーリーを基にした「ニライの丘~A Song of Gondola」を手掛けた大城監督だが、組踊にはほとんど縁がなかった。「好きな出演者を見つけて追い掛けるといった入り口でもいい。映画を見て生の組踊を見る、その逆もいい」と話す。

 上映会は2月1、2、11、16、22、23日の午後2時と5時30分から。無料、要予約。問い合わせは上映会事務局、電話098(862)8285。