米海兵隊は29日、キャンプ・ハンセンで、沖縄本島近海での大規模地震・津波災害を想定した救助訓練を金武町、金武地区消防、石川署、県警本部と行った。米軍が基地内を提供し、県警や地元消防と災害対処の合同訓練をするのは県内で初めて。住民の避難場所として海抜55メートルの高台にあるハンセン内が開放された。

災害時を想定し被災者の救助訓練をする消防隊員=29日、金武町のキャンプ・ハンセン

 訓練は、マグニチュード7・0規模の地震によって幹線道路が寸断され住民が孤立し、金武町内の避難経路や避難所が被害を受けたと想定。県警ヘリで負傷者や救援物資を輸送したほか、大型バスで保育園児を基地内に移送した。

 同基地所属の作戦担当責任者マーズ・アンドリュー少佐は「避難場所の提供だけでなく、地域の一員として警察や自治体の要望に応じて支援する。日ごろから顔と顔を合わせた連携確認は大事だ」と述べた。

 儀武剛金武町長は「高台にあるハンセンは重要な避難場所。災害時の対応について、米側とさらに詰めて交渉したい」と述べた。

 大規模災害時、地域住民の避難路として基地内を開放する協定は普天間飛行場やキャンプ瑞慶覧などで結ばれているが、日米の合同訓練は今回が初めて。