【名護】名桜大学は1日、国際学群シンポジウム「国際観光地『沖縄』の可能性-観光産業の戦略と人材育成」を、同大多目的ホールで開いた。沖縄観光コンベンションビューロー会長の上原良幸氏とヒルトンワールドワイド社日本地区開発統括部長の藤本博久氏が基調講演した。上原氏は海外観光客の年200万人達成に言及、藤本氏は県内でのさらなるホテル展開に意欲を見せた。

沖縄の国際観光地としての課題や可能性などについて話すパネリスト=1日、名護市・名桜大学多目的ホール

 上原氏は沖縄観光について「訪れた人が感動する自然、あるいは歴史や暮らしに触れたいと思わせるのが沖縄の魅力。発信するだけでも国内外から多くの観光客を呼び込める」と指摘。急激に伸びている海外観光客数について、2月に開業する那覇空港の国際線ターミナルや、那覇港泊埠頭(ふとう)のクルーズ観光船受け入れターミナル棟の完成(3月)で、2013年の4倍近くに当たる年間200万人達成は「十分に可能」と強調した。

 また、観光の役割を「人と人、自然の出会いを演出し、世界の人と絆を結ぶこと」と紹介。「役割を正しく理解し、誇りを持てるかが重要」と語り、人材育成とともに雇用の安定化などの必要性を訴えた。

 藤本氏はヒルトンワールドワイド社が沖縄に再進出する際に、月別の観光客数の推移や、観光客の年齢層、訪問人数などを調べたことを紹介。沖縄は季節ごとの観光客数に大きな落差がないことも、魅力だったことを明かした。

 沖縄でのホテル展開について「(那覇市と北谷町、金武町の)三つだけで終えようと思っていない。機会があればぜひ進出したい」と語った。

 2氏に、タイム・アンド・タイド代表取締役の白川豊氏と、ホテルオリオンモトブ代表取締役社長の澤岻幾郎氏、名桜大の平野典男准教授を加えたパネルディスカッションでは、人材育成の取り組みや、沖縄観光の課題などを議論。

 白川氏は、インターネットからの情報収集に対応するために、観光情報のキーワード別などの整理や統合、無料でアクセスできる無線ネットワーク「WiFi(ワイファイ)」を県内全域に整備することなどを提案した。