旧正月準全島闘牛大会(主催・石川闘牛組合、後援・沖縄タイムス社)が2日、うるま市石川多目的ドームで開かれた。闘牛界の人気実力牛が多数出場するビッグイベントに、県内各地から闘牛ファンや観光客約2500人が詰め掛け、9組(1組は取り消し)の対戦に見入り、勝負が決まる迫力場面ではどよめきや歓声を上げた。注目を集めた結びの一番(軽量級優勝旗争奪戦)は大蛇王がチャンピオンの琉仁謝名親方を下し、新チャンピオンとなった。

リング中央で激しい押し合いを繰り広げる琉仁謝名親方(左)と大蛇王=うるま市石川多目的ドーム

旧正月全島闘牛大会 対戦結果(左側が勝牛)

リング中央で激しい押し合いを繰り広げる琉仁謝名親方(左)と大蛇王=うるま市石川多目的ドーム 旧正月全島闘牛大会 対戦結果(左側が勝牛)

 戦いは親方が波状攻撃で押しまくり、これを大蛇王が重い腰で食い止める展開。観客の目をくぎ付けにし、両牛の動きに合わせて観客の肩も思わず右、左と揺れた。熱戦は延々と続き、膠着(こうちゃく)状態だったが、対戦開始17分すぎに勝負が動いた。

 スタミナを消失した親方が「舌出し」となり、ここで両牛の優劣が鮮明に。場内のざわめきが高まった20分すぎ、親方の疲れを確信した大蛇王がここを勝機とばかり、一気に押し込んだ。親方はずるずると柵際に後退。下がりながらも何とか踏ん張ろうとする親方だったが、持ちこたえられず敗走となった。この対戦は昨年6月にノンタイトルで行われたが、前回に続いて大蛇王が連勝。合口のよさを生かした形で、ビッグチャンスを見事につかんだ。

 もう一つの目玉だった2番戦も期待通りの熱戦となり、場内を沸かせた。勝進龍が強烈なカケ技で終始戦いの主導権を握り、じりじり前進する攻勢の連続。大和産業若力もよく持ちこたえたが、22分余で力尽きた。最後は、勝進龍がとどめの腹取りを決め、完勝した。昨年1月3日の有望若手決戦を落とした勝進龍は13カ月ぶりに復活。次回は3月2日午後1時からうるま市石川多目的ドームで読谷大闘牛大会。(又吉利一通信員)