【宜野湾】中部地区の観光バリアフリーサポーター講座が1月29日、宜野湾市の健康文化村カルチャーリゾートフェストーネで開かれた。ホテルや旅行社、各市町村の社会福祉協議会の関係者が障がい者の話を聞き、観光と福祉の連携を誓った。県の「誰にでもやさしい観光地づくり形成事業」の一環。

アイマスクを着けて、宿泊施設内の歩行を体験する観光事業者=宜野湾市・健康文化村カルチャーリゾートフェストーネ

 県脊髄損傷者協会の仲根建作理事長は、障がいがある宿泊客に対する県内外の施設整備の状況や専門家につながるウェブサイトなどを紹介。

 車いす利用者の受け入れで実績がある県外ホテルでは、ベッド間の距離や風呂場の高さなどをセンチ単位で表示しており、旅行計画が立てやすいと報告した。

 また、県内の障がい者は約13万人で人口比9%だが、高齢化が進む将来、さらにバリアフリーが求められていくとも指摘。「本質はおもてなしの心。ソフトがありハードが生きていく」と呼び掛けた。

 沖縄心友会の空田仁則会長と県腎臓病患者連絡協議会の宮城輝事務局長は、心臓病や腎臓病など内部障がい者の状況についてそれぞれ講演。

 「見た目で健常者との違いが難しく、スーパー駐車場の障がい者スペースの利用をめぐり、誤解を受けている」と紹介し、社会の理解力を向上させる必要性を説いた。

 講演後、参加者は車いすやアイマスク、高齢者疑似体験セットを身につけて、会場の宿泊施設内を歩き、利用者の視点を体験。グループディスカッションでコミュニケーションの重要性を確認した。ホテル日航アリビラ料飲部の山内康行さん(31)は「内部障がいの方の話は初めて聞き、とても勉強になった。職場に戻り施設の現状調査やメニュー改善に取り組みたい」と意欲を見せた。カフーリゾートフチャクコンド・ホテルでコンシェルジュを務める宮城達吉さん(37)は「障がい者向けのマリンスポーツの存在を学べた。手配に役立てたい。センチ表示も勉強になった」と関心を示した。