【うるま】沖縄民政府初代知事として沖縄の教育や戦後復興に尽くした故志喜屋孝信氏の半生を描いた演劇「志喜屋孝信物語」が1月26日、赤道小学校の学芸会で上演された。児童が赤道出身の偉人の足跡をたどり、平和の大切さを訴えた。

赤道出身で沖縄の教育と戦後復興に尽くした故志喜屋孝信氏の半生を演じた赤道小の児童=うるま市の赤道小学校

 同校での上演は3回目。ことしは志喜屋氏の生誕130周年で従来の脚本を4年生が、新たな脚本を6年生が上演。児童は志喜屋氏の足跡や戦前戦後の様子を社会科の授業で学び上演に備えた。

 4年生は、志喜屋氏が旧制中学の教師や校長として沖縄の教育に尽力し私立開南中学校を開校したことや、沖縄戦で教え子たちを失った無念さを熱演。戦後初の中央政治機関・沖縄諮詢会の委員長や民政府知事として、戦後復興に力を注いだ様子も描かれた。

 6年生は、戦場に送られた開南中学校の生徒たちの苦しみと教え子を戦場に送ってしまった苦悩を描き、平和の大切さを訴えた。

 出演した宮里憲輝(けんき)君(10)は「沖縄県民のために努力した偉人が赤道にいたことを知ることができた。僕も、沖縄の人のために活躍できるよう勉強を頑張りたい」と決意した。

 脚本は、6年担任の嘉陽哲子(のりこ)教諭の妹の暁美さんが書いた。嘉陽教諭は「戦争が始まると逃れることはできない。子どもたちには、地域に偉大な先生がいたことと平和の大切さを感じてほしい」と期待した。