【南風原】翔南小学校(友利恵良校長)は2日、体育館で学芸会を開き、4年生83人が町に伝わる琉球絣(かすり)を題材にした創作劇「琉球かすり物語」を初めて上演した。同小はこれまでにも伝統文化の掘り起こしに積極的で、今回は児童らが総合学習や社会科の授業を活用して琉球絣の理解を深め、舞台に臨んだ。

創作劇「琉球かすり物語」のフィナーレを演じる児童ら=南風原町・翔南小学校体育館

 劇は、薩摩から木綿種を持ち帰り、琉球絣の基礎を築いた儀間真常や、戦後琉球かすりの復興に寄与した町出身の名工、故大城廣四郎さんらが登場し、子どもたちに琉球かすりの歴史を教える内容。演じる児童と教員らが意見を出し合い脚本化した。

 大城さんは幼少から家業の織物の技術や技法を学び、染めやくくり、織りの全行程を一人でこなす卓越した技能保持者で、沖展会員だった。戦後の琉球絣の復興や後継者育成に尽力した。

 劇のクライマックスは、絣の素晴らしさを知った子供たちが、誇りを持って未来へつなぐことを約束。児童の熱演に、会場から大きな拍手が送られた。

 観劇した山内豊子さん(67)は「地域の事を取り上げた素晴らしい内容に涙が出た」と感動した様子。

 琉球絣事業協同組合の野原八重子理事長は「地域の子どもたちが琉球絣を誇りに思っていることは、組合員にとっても励みになります」と話した。

(平田美智子通信員)