【糸満】糸満漁師の歴史や文化の継承をするNPO法人ハマスーキが2日、糸満漁港内で、帆掛けサバニ11艘(そう)に色鮮やかな大漁旗を揚げて海上パレードをした。サバニの操船、造船技術を受け継ごうと毎年実施する帆掛サバニ漕(こ)ぎ初め会で、上原謙理事長は「今後も取り組みを続け、糸満伝統の海人(うみんちゅー)文化を県内外に発信していきたい」と意気込んでいる。

大漁旗を掲げ、糸満漁港内をパレードする「帆掛サバニ漕ぎ初め会」の参加者たち=糸満

 ことしは旧暦3日のハチウクシー(仕事始め)に合わせて開催。県内外のサバニ愛好家ら約60人が、息の合ったウェーク(かい)さばきで港内を周回すると、釣り人や港を訪れた人たちが、携帯のカメラなどで撮影していた。こぎ手はその後、糸満の拝所・白銀堂を参拝し、家族の健康などを祈願した。

 父親の宮川準さん(46)と参加した本部町伊豆味小5年の宮川想生くん(10)は「海上はとても静かで、潮風が心地よかった。将来は漁師になりたい」と声を弾ませていた。準さんは「海が大好きな息子に頼まれて、県内各地のサバニ乗船体験などに足を運んでいる」と笑顔。

 初めてサバニをこいで、腕が筋肉痛になったという那覇市の中山勲さん(75)は「かつては、外国までサバニで出かけて漁をしたと聞く。驚異的な体力と航海技術を漁師たちはもっていたと思う」とあらためて感心していた。