情報通信技術(ICT)を活用した離島の活性化の現状や課題、方向性を考える第1回沖縄離島ICTシンポジウム「ICTが叶える離島の未来」(県主催)が5日、那覇市の県立博物館・美術館であった=写真。教育や医療、福祉など各分野の専門家や識者が、離島での実践例を紹介。本島との格差解消や離島の魅力を発信するため、積極的なICTの導入や有効活用、行政との連携によるインフラ強化などを求める意見が上がった。

 パネルディスカッション第1部は「離島の暮らしを支えるICT」をテーマに4氏が登壇した。

 インターネットウェブ会議システムを活用し、現役東大生を講師に双方向の授業を提供する、フィオレ・コネクション(東大NETアカデミー)の松川來仁(らいと)代表は、東京-与那国島間のライブ授業を紹介し「学力は着実に上がっている。地方の才能を埋もれさせないため、継続的に取り組みたい」と強調した。

 伊平屋診療所の金子惇医師は患者に血圧計を配り、計測結果をデータ管理する取り組みを紹介。NTT西日本沖縄支店沖縄振興推進室の上野睦弘室長は県内外でのICT活用事例を示した。

 コーディネーターの海邦総研の伊波貢取締役経営企画部長は「高速通信網を全離島に整備することで、離島の未来がある。ICTを課題解決の『味方』ととらえ、活用してほしい」と呼び掛けた。