関西を拠点に全国で85店舗を展開する洋菓子メーカー大手、エーデルワイス(神戸市、比屋根毅会長)が、県内への出店を検討していることが9日分かった。創業者で石垣市出身の比屋根会長は、沖縄タイムスの取材に「製造工場の用地や職人の確保など品質管理のための諸条件が整えば、一日も早く出店したい」と述べ、創業50周年を迎える2016年までに具体化させたい意向を示した。

 比屋根会長は本土の工場で製造・配送する形では品質管理が難しいと説明。出店場所は那覇市内、自社工場と店舗の併設、デパートや空港などへの出店を想定し「年内は厳しいかもしれないが、一歩ずつ条件をクリアし、消費者に喜んでもらえる店舗づくりを目指す」と強調した。

 比屋根会長は兵庫県洋菓子協会会長として、欧州の自社提携メーカーに他社の職員を研修派遣に送るなど、業界全体の底上げに努めており「沖縄でも技術や人材育成など業界のレベルアップを支援し、郷里に恩返ししたい」と話している。

 同社は洋菓子職人として修業を積んだ比屋根会長(当時29歳)が1966年に同県尼崎市で創業。71~2003年までエーデルワイスブランドでフランチャイズ(FC)展開した。

 FC閉鎖後は、高級路線に転換。自社ブランド「アンテノール」を中心に、チョコレートの「ヴィタメール」(ベルギー)など欧州の老舗メーカーとの業務・技術提携にも取り組み、八つのブランドを手掛ける。

 年商約140億円、従業員約2千人。(長浜真吾)