【嘉手納】北部訓練場のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)の建設工事をめぐり、採石を積んだ工事車両が高江小中学校や村営団地前を通行する可能性が浮上し、住民が懸念を強めている。工事中止を求める「基地の県内移設に反対する県民会議」や東村高江の「ヘリパッドいらない住民の会」が10日、沖縄防衛局に通行禁止を求めたが、要請を受けた武田博史局長は明確な回答を避けた。

 ヘリパッド移設予定地6カ所のうち工事中のN-4地区に加え、新たにN-1地区2カ所の着工が今月、予定されている。

 N-1地区に向かう道路は、国頭村との境にある旧林道と、新川ダム内、高江小中の前を通る「生活道路」の3カ所。だが旧林道は未整備で、新川ダム内は10トンの重量規制がある。

 武田局長はこの日の要請に先駆け8日、生活道路を車で通ったとして「農道に沿って学校や人家があり道が狭くなっている所が多いこともよく分かった」「適切な対応をしたい」と述べた。

 しかし、住民側に「通行しないということか」と問われると、「一つの判断材料にしたい」と繰り返し、反発を招いた。